量産されているロボットなのにドラえもんとドラミちゃんが兄妹とはどういうことなんでしょう?と思われる方もいると思います。実は同じロボットオイルを使っているから兄妹なんだそうです。血のつながりではなく、オイルのつながりなんですね。ただこのオイル、上下で分離しており、下の方の良質なものを使っているのがドラミちゃんなのです。なので、兄であるドラえもんよりも馬力などの性能は大きく勝っているというわけです。ただ実際にはスペックだけではなくのび太への扱いについてもドラミの方が一枚上のように思えます。
例えば、「ドラえもんなんとかして~」とのび太にせがまれると、「しょうがないなー」と言ってドラえもんはすぐに道具を渡してしまいます。のび太君のためにならないと多少我慢することもありますが、結局は直接的なソリューションをのび太に提供してしまいます。対処的なソリューションは瞬間的には解決したように見えますが、毎週毎週のび太がドラえもんに道具をねだっているのを見ると、のび太の成長に対する効果は疑わしいのではないでしょうか。一方、ドラミちゃんはどうでしょう。ジャイアンにやられそうになり、逃げ腰になるのび太に対して「どんな怪我でも治せる薬があるから」と立ち向かうことを要求します。あるいは、直接的なソリューションを要求するのび太に対して秘密道具を自分で作るキッド『ハツメイカー』を渡すこともありました。
ドラミちゃんのこの姿勢にはとても考えさせられるものがありませんか。
私たちも課題に向き合った時に直接的なソリューションを考えることがあります。中にはもう部門の方針をとったので、これを作ってくれないと困ると言われるケースも少なくはありません。確かに困っている現状に直接的に作用するソリューションが有効な場合もあります。しかし、部門ごとの要求通りに作っていると、同じような機能が複数出来上がってしまったり、データの定義がまちまちだったり、データの格納場所が統一されていないなんていう問題が生じてしまうこともあります。
そうなのです。部門ごとの課題認識や方針確認は大事ですが、それをインプットにどうデザインするかにあたっては現時点で目に見える人や組織だけを対象にしてはいけないのです。(自部署を含む)未来のありたい姿やそのために必要なスキルや機能をどうやって身に着けていくのかというのもデザインに加える必要があるというのがドラミちゃんのデザインです。
組織横断的で継続的なデザインを実現するにはデータ基盤を中心にしたデータドリブンな環境作りが有効的です。さすが、未来から来た有能なロボットですね。
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