国民的アニメの主人公の一人息子であるタラオは、タラちゃんと呼ばれ、みんなにかわいがられています。年齢は3歳。走ると独特の効果音が出ることがいったん気になり始めると、結構気になります。この効果音、タラちゃんの友達であるリカちゃんが走っても出ません。ちなみにいくらちゃんは出ます。そう、この音は幼児の証で、視聴者に対し未熟であることをすり込んでいる音なのです。リカちゃんは5歳。もう幼児ではないんですね。
さて、タラちゃん。自分のやりたいように無邪気に行動し、感情を表す一方で、ちょっと壁にぶつかると、「ボク、どうしていいかわからないです」とか「ママに聞いてみるです」といいながら、行動を止めたり、役割を放棄することがあります。これは、家族の中で彼が最年少ゆえに身についた言動ではないでしょうか。同じ家族でも、カツオは疑われたり、叱られたりするのに対し、「いいのよ、タラちゃんは」と母親からも甘やかされます。
視聴者の方も「まだちっちゃいから仕方がないよ、タラちゃんは」という気持ちになってきます。でも、彼の将来を考えてホントにいいのでしょうか。
ところで、ビジネスの世界で、システムとかテクノロジーというと、「私、システム全然わからないの」とか「IT部門にやらせておけばいいんだ」とか思っている人、多くないでしょうか。なんか似てません?タラちゃんのセリフに。
一方で、IT部門がタラちゃんだったら怖いですよね。「ボク、現場のことよくわからないです」とか「ユーザーに任せてみるです」なんていう会社からは絶対にイノベーションは起きないと思います。
昨今の変革のスタイルは作り手と使い手の思いが混ざり合って生まれることが多いと思います。相互の理解がないと混ざり合いは難しいと思うのですが、意図的に混ぜる手法があります。それがワークショップです。
例えば、使い手と作り手がペアを組んで現場を観察するエスノグラフィーというやり方があります。
観察しながら「あれはなんで?」と会話することで、「そういうリスクを懸念しているのか」とか「システムってそうなってるんだ」という理解が進みます。
そのうち「だったら、あの課題は解決できるんじゃないか」みたいな話になるとイノベーションの入口です。
通常のプロセスでは生まれることのなかった機能やソリューションが誕生するかもしれません。
それ以外にも使い手と作り手がチームで課題解決を考えるようなワークショップもあります。
「いいのよ、タラちゃんは」と言わず、作り手と使い手は積極的に絡んでいってほしいと思います。
データ総研では来る9月29日に「ワークショップからの課題解決」というワークショップスタイルのセミナーを開催いたします。
興味をお持ちの方、是非参加してみてください。
