導入から20年を超えた古い業務システムは、レガシーシステムと呼ばれ、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を阻害する大きな要因とされています。
レガシーシステムは古いプログラミング言語で書かれていることに加え、システム全体を把握している人やシステムそのものを保守してきたシステムエンジニアの多くが2025年までに定年を迎えるなど、第一線を離れることになり、その対応に苦慮している企業は少なくありません。
彼らのノウハウを次の世代に伝えようにも、当時のシステム開発における要件や仕様、業務知識の共有と継承は(コロナ禍の期間が数年間あったとはいえ)、思うように進んでいないといわれています。
本稿では、先送りしてきたレガシーシステムの対応、特に業務仕様の可視化と共有をどうしていくべきかお悩みの方々に向けて、業務ナレッジ継承のためのデータモデリングとその有効性について、その概要をお示ししたいと思います。