桃太郎はキジを連れていますが、なんでキジなんだろうって思いませんか。鬼がいるといわれる鬼門は艮(うしとら)の方角を指します。その反対方角である裏鬼門から3つの干支を選ぶとサル、トリ、イヌだからなんだというのが定説です。なるほど、サル(申)とイヌ(戌)はわかりますが、酉と言ったら、キジじゃなくてニワトリじゃないかと思うのです。ちょっと弱そうですけど。
「なんでキジなんだろう」と思ってしまうのは、キジに問題があるのではなく、ひょっとすると私たちのキジに対する知識や情報の不足に問題があると考えられないでしょうか。
1.キジは身近な鳥
キジは本州、四国、九州の草原、林、河原、農耕地などに住んでいます。現在は宅地化が進み、私たちがキジの住処を奪ったことが、キジとの出会いを少なくしているのでしょうが、本来は身近な鳥のようです。そして、万葉集でもキジを詠んだ歌が9首あります。その多くが“家族愛”を詠んだものでした。
2.勇気ある生き物
キジは歩くのが得意なので、あまり長距離を飛ぶことはありません。ゆえに行動範囲は狭くなり、縄張り意識が強くなります。キジの雄は、縄張り内にいるヘビ、猫、カラスなど相手が強かろうが威嚇攻撃を仕掛けることがあるのです。
3.卵を守る意識
雌の方は卵を守る意識が強く、愛媛県からの報告では火事の時に自らの羽で巣を覆って卵を守ったという話があります。これも一種の勇気かもしれません。
どうやら家族愛があり勇気もある身近な生き物がキジだと言うことなのです。つまり、桃太郎が連れていたのは智の象徴であるサル、仁の象徴であるイヌ、そして勇の象徴であるキジだということになります。
このように正しい情報を知ることにより、判断や認識が変わることがあります。そう、可視化って大切なのです。私たちの周りでも“大変だ”とか“忙しい”とか“コストが高い”などの現象面で課題を実感することがあります。しかし、仁をもって何とかしてあげたいと思ったとしても、その対策は目に見えることに対する対処だったり、“大変”という声に対応する施策で終わってしまい、状況がなかなか改善されないなんていうことはないでしょうか。見えなかったデータが見え、更にこういう時に業務が多いとか、このデータとこのデータが関係しているなどのシステムサイドからの智が加わることで、“大変”という言葉が分解されていきます。データが可視化されれば、データを活用してどのようにビジネスを変えていこうかというデザインが生まれてきます。そのデザインを実行するのが勇というわけです。
とはいえ、変革には失敗がつきものです。ちょっとくらいうまくいかなくても“けんもほろろ”に扱わないでくださいね。
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興味のある方、勇気をもって参加してみてください。