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ワークショップのすゝめ~オポッサム編

作成者: 野村泰一|2026/09/02 2:00:00

オポッサムという動物をご存じでしょうか。主に北アメリカ大陸に生息する小型の哺乳類です。周囲にはコヨーテやピューマのような獣やワシやタカのような猛禽類も多い中でオポッサムは生きているのですが、彼らの武器は何でしょうか。彼らには毒もなければ、牙も鎧も棘もありません。彼らの武器、それは多産です。

キタオポッサムという種では一度に56匹を産んだという記録があります。妊娠期間が数週間というのも強みですが、単にたくさん産んでいるだけではありません。母オポッサムのおっぱいの数はなんと13です。ということは、子供たちは生まれながらにして競争の世界に入り、より強い個体のみが生き残るのです。

デザイン思考においてはブレインストーミングなどの手法で多くのアイデアを出し、その中からより良いアイデアに絞り込んでいくというプロセスが採用されますが、オポッサムはデザイン思考を自然界で実践しているようです。私たちもオポッサムに倣ってワークショップを回してみました。

課題解決やサービス創造などテーマはそれぞれですが、チームで共同編集ファイルを使ってアイデアを出していきます。時間を決め、アイデアを出していくのですが、アイデアの数に応じて次々に天敵が現れます。コヨーテ、ヤマネコ、オオワシ・・と現れる天敵をクリアし、56以上のアイデアを出せば生き残り成功です。チームでの喜びも束の間で、次のステップは強い個体(アイデア)が生き残る競争(投票)タイムになります。一人3票の権利を持って出てきたアイデアに投票をしていきます。最も多く票を集めたアイデアがチャンピオンです。対面のワークショップであればミルクを賞品に差し上げたいくらいです(実際に、“俺のミルク”という飴は渡したことあります)。

さて、チャンピオンになったアイデアは多くの共感を得たので、検討に値しますが、アイデアを出した方に、どうしてこのようなアイデアを出したのかを補足解説をしてもらいます。短い文章では表現できなかったことを引き出すためです。また、チャンピオンにならなかったアイデアの中にも「ちょっとおもしろそう」というものが見つかることがあります。そして、このようにデータになりきれていない視点を可視化して材料化することは直線的な課題解決とは異なる結果を生むことになるかもしれません。

データ総研では来る9月29日に「ワークショップからの課題解決」というワークショップスタイルのセミナーを開催いたします。
興味を持たれた方、やってみようかと思った方、是非参加してみてください。