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小学生でも描ける!?概念データモデリング~イベント編~

作成者: データ総研コンサルタント|2016/11/30 1:00:00

今月号は概念データモデリングと小学生をテーマにしたメルマガの最終回になります。データモデリングの対象は「モノとコト」つまり「物と出来事」の二つに大きく分けることができますが、今回は「コト」を対象に小学生の息子にモデリングしてもらいました。まず、「コト」とは何のことなのか少し分かりにくいので、例えば通学や勉強など「~する」という接尾語を付けることができると説明した上で、息子自身が日々繰り返し行っている出来事を、箱(エンティティ)として紙に描いてもらいました。

 

しばらく様子を見ていると、息子が朝起きてから夜寝るまでの一日の行動を表した「箱」がたくさん出てきました。朝起きる→トイレする→朝ごはんを食べる→着替える→歯磨きする→学校に行く→授業を受ける・・・といった具合です。しかし、これではちょっと残念な感じなので、何を箱として出せば良いのかヒントを与えてみました。

イベントモデリングでは出来事をやみくもにエンティティにするのではなく、特に出来事の結果を記録しておく必要があるものに絞り表現しなければいけません。

息子が最初に描いた様に、小学二年生の日常には単純な出来事しか無さそうですが、例えば「お手伝いをする」ことでお小遣いをもらい、貯金箱の中身が増えたり、「習い事に行く」ことで出席カードのスタンプが溜まると、図書カードに交換してもらえたりと、日々の出来事の結果を記録しておくことで、次に繋がる出来事も存在します。そういった出来事を例として説明し、何を箱に出せば良いのかをもう一度考えてもらったところ、例示した箱を中心にして他の箱がいくつか出てきて、次の様なモデルになりました。

『息子は「お手伝い」や「習い事で進級」すると「お小遣い」や「好きな物を買ってもらう」などの「ごほうび」をもらい、もらった「お小遣い」は「貯金箱」に貯めて管理している。そして、「貯金箱」に貯めたお金で玩具や好きな漫画や本など「買い物」をするが、自分や人の「物を壊したり」「無くしたり」すると、「貯金箱」からお金を出して「弁償する」』という内容のモデルです。

我が家のルールがモデル表現されていて恥ずかしい気がしますが、複数のイベントを束ねて別のイベントが発生することや、「貯金箱」という在庫エンティティを中心とした「入りと出」が表現された、それなりのモデルになったのではないでしょうか。

最後に、前回と同様に熱心にデータモデリングに取り組んでいる息子の姿を見て、どんな所に楽しさを感じたのかを聞いてみました。

すると、「LEGOブロックみたいに組合せて、色々な形になっていくのが楽しい!」と、LEGOが大好きな息子らしいストレートな答えが返ってきました。その理由を聞いて、私自身非常に納得できた気がしました。

何故かと言うと、データモデルは、データとして記録する必要がある物事をモデリングしたものですが、LEGOブロックは、車や飛行機、建物やロボットなど思い描いた物の形を、ブロックを組み合わせて形作り遊ぶことができる「モデリング」そのものだからです。

さて、三回にわたりデータモデリングと小学生を題材にしたテーマをお届けしましたが、読者の皆さまはどの様な感想をお持ちになったでしょうか。

データモデリング経験者の方は共感を覚えたかもしれませんし、これから始める方や初心者の方は「小学生にもできるなら自分にもできそうだ」と思ったかもしれません。

私自身は、何かの形を「モデリング」することは人間のシンプルな欲求なのかもしれないと感じました。実際のコンサルの現場では、楽しんでばかりはいられませんけどね。