マダガスカル島はインド洋に浮かぶ世界第四位の大きさを持つ島です。ジュラ紀の後期にアフリカから離れ、孤立した島であり続けたことで、独自の動植物環境を持っており、20万種いる動植物の中で15万種が固有種だと言われています。そして、ライオンやヒョウなどの肉食獣がいないことも独自の生態系を作った原因と言われています。
マダガスカルと言えば有名なのはキツネザルです。外敵もなく閉ざされた環境の中でメガラダピスという巨大なキツネザルも過去には存在したそうです。また、アラビアンナイトの話に出てくる巨鳥ロックのモデルになったと言われるエピオルニスという体高3m、体重500kgと言われる巨大な鳥も以前はマダガスカルに住んでいたと言われています。外敵がなく資源豊富な環境では動物は大きくなる方に進化するんですね。
しかし、そんなマダガスカル島に2000年前に大きな変化が起きました。人間がやってきたのです。人間は住居や畑を作り、環境の変化を起こすだけでなく、動物たちにとっての捕食者になりました。巨大な動物の多くは動きが鈍く、捕食者に見つかりやすい昼行性であったためにターゲットとなりやすかったのだと思います。現在、マダガスカルにはメガラダピスもエピオルニスもいません。絶滅してしまったのです。
人間が生態系を壊したという意見を持つ方もいらっしゃるでしょう。それは一つの真理です。でも、見方を変えれば前提としていない環境の変化に適応できなかった動物たちは滅んでしまったという言い方もできると思います。
これをご覧になっている多くの方はいくつかの変革に従事し、成功体験をお持ちだと思います。しかし、初期のモデルに固執し続け、それを肥大化させことだけに集中することはマダガスカルで滅んだ動物と同じ道を歩むことになるかもしれません。イノベーションは継続しなければならないのです。成功体験への固執は変革の一番の障害と言われます。提供したプロダクトやサービスの先にいるお客様の笑顔や喜びの声を目的に未来に向けたデザインを常に行わなくてはなりません。
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