前回の記事ではデータマネジメントの資格「CDMP」についてご紹介しました。無料配布の弊社オリジナル問題も好評いただき、データマネジメントの資格に関心を持っている方が多くいらっしゃることを実感しました。(前回の記事を読む)
今回は、5つあるCDMP試験のうち、『データマネジメント基礎試験(Data Management Fundamentals Exam)』を筆者が実際に試験を受けた際の勉強方法を紹介するとともに、その感想をお伝えします。CDMPの受験を検討されている方のご参考になれば幸いです。
CDMPの勉強方法にあたり、事前に準備すべきものをご紹介します。
CDMPは新しい試験であり、過去問題集や本番予想問題などは本ブログ記載時点では販売されておりません。そのため現時点では、前述したCDMP模擬試験に取り組むことが試験に備える最善の方法です。
CDMP模擬試験に取り組むメリットは2つあります。
筆者は模擬試験を15回ほど解きました。最初は制限時間ギリギリで正答率は40%(40問中16問)という結果でしたが、模擬試験を解くたびに、間違えた箇所やよく分からなかった箇所をDMBOKで復習することで、徐々に模擬試験の正答率が上がっていきました。要した時間は約15時間でした。
続いて、ステップ1で当たりを付けた部分のDMBOKを読み込むことで、本番を想定した勉強をします。例えば、「模擬試験では『データガバナンス委員会(Data Governance Council)』に関する問題が出たので、データガバナンス委員会以外の各データガバナンス組織についても役割を理解しておこう!」といった具合です。
筆者は、公式サイト上のデータマネジメント基礎試験の出題範囲を参考にして、出題比率の大きな領域から順に取り組みました。要した時間は約25時間でした。
『データマネジメント基礎試験』はCDMPの試験の中でいちばんやさしいものですが、言語の壁もあって勉強は大変苦労しました。しかし、CDMPの勉強を通してデータマネジメントに関する理解が深まったと感じていますし、取り組んでよかったと思っています。
出題形式や英単語のレベル感、文章量についてはCDMP模擬試験を何度も解いていたおかげで、焦ることはありませんでした。ちなみに、本番で出た模擬試験と全く同じ問題はたったの5問でした。「もう少し同じ問題が出るかも」と期待していたのですが、残りの95問はすべて初見でした。ですので、模擬試験だけを完璧にしても本番の試験に合格することは難しく、ステップ1、2ともにしっかりと時間をかけて取り組むことが重要であると感じました。
また、本番では「Honorlock」という遠隔試験監督サービスが使われ、Webカメラを通して試験中の様子が監視されます。常に見られていることを意識しながら問題を解かなければならなかったため、とても緊張しました。あとでわかったことですが、リアルタイムでカメラの向こうで誰かが監視しているわけではなく、録画しているだけだそうです。そのことを先に知っていればもう少しリラックスして受験できたかと思います。
CDMPはデータマネジメントに係わる方にとっては取り組む価値のある試験です。一人でも多くの方が興味を持ち、取得されることを願っています。筆者は、今回ご紹介した勉強法が現時点で「最善の勉強法」であると確信しています。CDMPの取得にむけて勉強する際は、この勉強法で取り組まれることを強くお勧めします。
DAMA(Data Management Association)が認定しているデータマネジメントに関する国際資格、CDMPのオリジナル練習問題を作成しました。
ぜひチャレンジしてみてください。