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データマネジメントの資格「CDMP」とは

組織/人材育成
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はじめに ~CDMPとはどのような資格なのか、受験のメリットを解説~

データマネジメント業務に係わる多くの方がDMBOKをお読みになったことがあるかと思います。DMBOKはデータマネジメントに関するあらゆる領域について体系的に書かれた良書です。しかし、多忙なビジネスパーソンにとって全672ページというボリュームは、手軽に読める量ではありません。

そこで、DMBOKの内容について効率的に理解する良い方法はないか模索していたところ、CDMPというデータマネジメントに関する資格があることをEDW2019に参加した際に知りました。

CDMP取得に向けて勉強することはDMBOKの内容を効率的に理解する1つの有益な手段であると考えています。今回はCDMPとはどのような資格なのか、また、CDMPを受験することのメリットについてご紹介いたします。

 

CDMPとは

CDMP(Certified Data Management Professionals)は、DAMA(Data Management Association)が認定しているデータマネジメントに関する国際資格のことです。

CDMPはDMBOKに基づいて実施され、受験者のデータマネジメントに関する知識、経験を図り、プロフェッショナルとしての成長を促す目的で実施されています。

以下、本ブログ記載時点での情報となります。

 

CDMPには、5種類の試験があります。

  • データマネジメント基礎(Data Management Fundamentals)
  • データガバナンス(Data Governance)
  • データクオリティ(Data Quality)
  • データモデリングとデザイン(Data Modeling and Design)
  • メタデータ(Metadata)

また、CDMPには4つのレベルがあり、それぞれ資格取得の条件が異なります。
一番下のレベルであるCDMPアソシエイトは、データマネジメント基礎(Data Management Fundamentals)を60%以上取れば合格できますが、最上位のCDMPフェローになると、テストだけではなく、データマネジメント領域における実績や他者からの推薦が必要になり、取得が非常に難しくなっています。

表:CDMPの4つのレベルと合格基準

< 表:CDMPの4つのレベルと合格基準 >

 

現時点では英語での受験しか受け付けておらず、日本語で受験することはできません。
問題形式は五択問題で100問あります。制限時間は基本的に90分ですが、英語が母国語ではない人は20分追加して、110分で解くことができます。
受験料は、1回あたり311ドルです。同一試験を再受験する場合は200ドルになります。
また、受験には以下のものが必要です。

  • デスクトップまたはノートPC
  • グーグルChrome
  • ウェブカメラ
  • マイク
  • 身分証(パスポート)

CDMPにはHonorlock社の遠隔にて試験監督を行うサービスが使われており、このサービスのおかげで、日本にいながらいつでもどこでもCDMPを受験することが可能になっています。

※より詳しい情報を知りたい方はDAMAのWebページをご覧ください。
https://cdmp.info/

 

CDMPを受験するべき3つの理由

CDMPを受験するメリットの中でも特に有効だと思う理由を3つ挙げます。

1. 体系的にDMBOKの要点を理解できる

CDMPの試験範囲はDMBOK全体に及びます。さらに、試験問題として問われる内容はDMBOKの中でも特に重要なポイントです。したがって、CDMP合格に向けて勉強することは、DMBOKの要点を効率的に学ぶことになります。

2. 自身の理解度を把握できる

自身がデータマネジメントの各領域についてどれだけ理解しているか把握することは困難ですが、CDMPを受験することで各領域の理解度を把握することができるようになります。

例えば「点数が低かった領域は他の領域よりも理解が浅かったのかもしれない。」というように、その後の自己学習の参考にすることができます。

3. 自身のキャリアアップ 

CDMPを取得することは自身のキャリアップにプラスの効果をもたらします。海外では、データマネジメント関連の仕事の募集要項に「CDMPを保有していること」が条件の1つとして加えられることが増えているそうです。CDMPはデータマネジメントに関する知識を持っていることの証明になり、キャリアアップのチャンスを増やしてくれます。

 

CDMPの参考情報

目指せ一発合格!CDMP試験のオススメ勉強方法

今回はCDMPとCDMPを受験するメリットについてご説明しました。日本ではまだ認知度の低い試験ですが、データマネジメントへの注目が高まるとともに、より認知されていくでしょう。

筆者が先日CDMP アソシエイトを受験した際の勉強法や受験の流れなど、今後CDMPを受験する方に有益な情報は以下よりご覧ください。

「目指せ一発合格!CDMP試験のオススメ勉強方法」 はこちら

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