製造業におけるサービタイゼーションの実現
デジタル技術の活用により、製造業が提供できる価値は拡大しています。単に製品を製造し販売するという従来のビジネスモデルから脱却し、例えば、販売後の製品の稼働状況を示すデータを把握し、適切なタイミングでメンテナンス作業を実施する、もしくは、買い替えを提案するなど、新たな付加価値の提供が可能となっています。このように、モノとサービスを統合し、新たな付加価値を提供するビジネスモデルのことを「サービタイゼーション」と呼びます。
サービタイゼーションの実現には、データが肝になります。デジタル技術を活用するとは、単にAIやBIの技術を使って高度な分析をする、ということだけではなく、そのインプットとなるデータを社内外から広く収集し、多くのユーザーが活用できるように適切に管理・提供することが含まれます。データを適切に管理する手法を「データマネジメント」と呼びますが、サービタイゼーションの実現には不可欠な要素です。
残念ながら「フィールドサービス」の領域は「セールス」という花形機能と比較するとやや軽視されていました。その根底には「製品を売ってなんぼ、サービスはおまけ」という認識があったのかもしれませんが、サービタイゼーションの考えが徐々に浸透してきたことで、その認識は大きく変わりつつあります。
メンテナンスなどの訪問機会を契機に、ユーザーの生の声を収集することができますし、適切なタイミングでの製品切り替えのアナウンスなどはお客様に好意的に受け止められます。
しかし、多くの企業では「フィールドサービス」領域は、エクセルの管理だったり、古いオンプレミスの仕組みだったりします。最新のフィールドサービス向けのSaaSを導入することで、他の領域に比べてDXの効果が出しやすい領域といえますが、データマネジメントの視点からみると、その効果を引き出すためには「マスター整備」と「構成管理」が不可欠です。
本セミナーでは、なぜ「マスター整備」と「構成管理」が不可欠なのか、フィールドサービス領域をDXしようとした際の進め方、についてご紹介します。
一般的にサービタイゼーションの実現には、「モノ」と「コト」が重要だと言われますが、現実にはモノ(設備や製品)だけではなく、ヒト(社内のリソースや社外の取引先)やバショ(工場や販売機器の設置箇所)などの管理も必要になります。いわゆるMDM(マスターデータマネジメント)と言われるデータマネジメントが必要になります。また、データを適切に管理・提供するためには、データマネジメント組織の設置など運用面の考慮も必要です。
本セッションでは、データマネジメントの視点からサービタイゼーションをどう実現すべきかを、DX効果が比較的出しやすいフィールドサービス領域をテーマに解説させていただきます。
構成情報は、「フィールドサービス」領域でDXを実現する上で不可欠な顧客情報の一つです。
構成情報を活用することで、フィールドサービスの品質向上や業務効率化、サイバーセキュリティリスクへの対応、顧客ニーズや更新時期をとらえた適切なバージョンアップやリプレイス提案による売上拡大など、現状の様々な課題を解決するのと同時に、多面的な効果が見込めます。
一方で、デジタル化により複雑化する構成情報をいかに一元管理し、正確かつ最新のデータを全社で活用できるようにするかが、DX成功の分岐点となります。
今回は、「フィールドサービス」領域の「構成管理」のベストプラクティスを、ソリューションと共に事例を交えてご紹介します。
サービスマネジメント、ビジネスプロセスマネジメント、そしてシステム運用の知見とノウハウで、お客様の事業を成功に導くコンサルティングファームとして、システム運用領域、人材育成、IT戦略立案等の幅広い領域をご支援しています。
昨今のDXやクラウドに代表されるサービス化の時代においては、ITサービスマネジメント(ITSM)の知見を基にした、DX計画・実行支援、カスタマーサービス領域などの業務・システム改革等のご支援を強みとしております。
https://www.bspsol.com/
※都合により、当日の発表内容および講師を変更させていただく場合がございます。ご了承ください。
※ユーザー企業様向けのセミナーにつき、同業者様のご参加はお断りさせていただく場合があります。
製造業でのサービタイゼーション実現を検討されている方
フィールドサービス領域でのDXを検討されている方
構成管理を実現するためのソリューションをお探しの方
DXで成果の創出にお悩みの方
開催日 |
2022年12月16日(金) |
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時間 |
16:00~17:00 |
費用 |
無料 |
開催形式 |
ZOOMによるウェブセミナー形式 |
マスタ統合/コード統一/MDMセミナーの第二版となる本セミナー開催に伴い、
2021年11月まで開催されていた第一版「DX時代の重点課題!!MDM(マスタデータ管理)を早急に実現せよ マスター統合/コード統一/MDMセミナー~統合マスタ基盤のアジャイル開発~」より、
2021年10月22日開催分の弊社講演部分を全3回に分けて抜粋し、マスタデータ管理実現を成功に導くための最短ルートをご紹介しています!
第1回 『DX時代の重点課題!!第1回 DX実現のカギ、マスタデータ管理とは!? 』
プロジェクトを成功させるためにご理解いただきたい基本的な考え方をご説明します。
(00:04)セミナー概要説明
(01:15)データ総研のご紹介
(01:52)講師のご紹介
(02:32)MDMを取り巻く背景
(02:48)なぜDXの推進上、MDMに注目が集まるのか?
(07:00)MDMはDX実現のカギ
(09:35)マスタデータとは何か?
第2回 『DX時代の重点課題!!第2回 マスタデータ管理システムの基本機能とは!?』
マスタデータ管理システムについて詳しくご説明します。
(00:04)MDMシステムに求められる基本機能
(02:13)マスタデータ整備方式
(04:40)マスタデータ整備の問題
第3回 『DX時代の重点課題!!最終回 マスタデータ管理実現の壁とは!?』
マスタデータ管理システム実現に向けた課題についてご説明します。
(00:04)MDM実現の壁
(00:47)1.目的設定の問題
(03:21)2.範囲/粒度の問題
(05:59)3.検討体制の問題
(07:16)4.進め方の問題
(08:56)データ総研のMDMサービス紹介
(09:16)データ総研のデータプレパレーションツール紹介
動画の投影資料をダウンロードいただけます。