ビッグデータ全盛の現在、データ活用に取り組んだものの結果が出ず、その失敗の一因がマスターデータの問題だった、といった話はある意味で『すべらない話』になっています。その失敗がトリガーとなり「マスターデータマネジメント(MDM)」の重要性に再注目する企業も少なくありません。
振り返ると日本におけるMDMブームの開始は約10年前に遡ります。
MDMを冠した製品が続々と販売され、MDMに関するセミナーがあちこちで開催されました。
1985年の創業以来、マスター統合の重要性を主張し続けてきた弊社はそのムーブメントを何とも言えない気分で迎えたのを覚えています。
それはさておき・・・「平成」も残り1年を切ったいまでも、MDMに関する悩みや相談は絶えません。それは一体なぜでしょうか?
MDMの中核はマスタ統合・コード統一です。
企業内の複数システムで冗長に管理されているマスタデータのコード体系を1つに定め一元的に管理できるようにすることが理想です。しかし、それは言うほど簡単なことではありません。
ユーザから反発を買ったり、関係するシステムへの影響が大きいという理由で頓挫するケースがほとんどです。これがMDM失敗の最大の理由です。
それ以外にもカットオーバー目前にデータ品質のトラブルに見舞われたり、やっとの思いで運用開始に漕ぎつけたが維持できなかったという理由もあります。
まとめると以下の7つです。
- MDMの目的を明確にしなかった
- 体制作りを疎かにした
- 現状のデータに関する問題把握を怠った
- 解決策を誠実に検討しなかった
- 名寄せ・データクレンジング・データ移行を甘くみた
- MDM実現後のデータ品質管理ルールを確立しなかった
- 必要以上にツール・パッケージを過信した
弊社では、これらの問題を上手く解決し、MDMプロジェクトを成功させるためのツボを無料セミナーでお伝えしています。