課題解決事例

「事業所ごとにバラバラなデータ管理」で全社的なムダ・非効率が問題に・・・データの一元管理、組織的活用に成功し、ガバナンスを強化できたわけ

電子部品組立メーカーK社 マスター推進室

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近年、電子部品に対する高機能化や多機能化の需要が益々高まり、国内外での開発競争が激しさを増すなか、新製品の開発を継続的に行うK社では開発期間の短縮化・生産性向上が急務となっていた。その一環として、社内で保有している情報・データの管理についても見直しを行う必要があったが、データ管理に関して全社統一のルールを設けていないため、事業所ごとにバラバラなルールで運用していた。

課題

同じ部品の情報管理を各事業所が独自の方法で行っており、無駄が多い状態になっている

K社では、部品情報や在庫状況の管理を、10以上の事業所がそれぞれ独自のルールの下で行っていました。取り扱う部品の種類は相当数に上るなか、複数の事業所が共通して使っている部品も多いのが実状です。にもかかわらず、部品情報の一元管理が行われていないため、調達や品質管理において効率の悪さに頭を抱えていました。

分析に使うデータをスムーズに収集・活用できず、新製品開発がスピーディに進まない

また、事業部ごとにバラバラにデータ管理がされていることが、新製品開発のスピードにも影響を及ぼしていました。開発のベースとなる分析に使用するさまざまなデータが、社内の各所に散らばって保存されているため、収集に多くの時間がかかっていたのです。また、そうして集めたデータが整理された状態になく、すぐに活用することもできませんでした。

データの全社一元管理を目指したいが、知見が乏しく方法がわからない

K社の上層部は、生産性向上や新製品の開発期間の短縮化を実現し、自社のガバナンスを強化するため、情報の管理方法を抜本的に見直す方針を固め、新たにマスター推進室を設けました。上層部の要請を受けたマスター推進室では、N氏を中心にデータの全社一元管理に向けて具体策を検討し始めましたが、この件にあまり知見のあるメンバーがおらず具体的なプランを描けずにいました。

課題のポイント

  • 事業所ごとに独自ルールで部品の情報管理を行っており、非効率で無駄が多い状態

  • 分析に使うデータの収集・活用に手間がかかり、新製品開発が迅速に進まない

  • データの社内一元管理体制を目指したいが、知見がなく進め方がわからない

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