DX実現のための最重要ポイント
マスターデータマネジメント(Master Data Management:MDM)は、マスターデータの統合要件がある限り求められます。統合要件が伴う主なビジネス戦略は、DX戦略、組織戦略、M&A戦略です。これらの戦略はいずれも企業の舵取りに大きな影響を与えるため、失敗は許されません。成功させるためには、MDMの実現が必要です。
そもそも、MDMとはどのような定義でしょうか。
データ総研では『企業が保有するマスターデータを一元管理する仕組み』としています。ルール・プロセスに基づく活動(管理活動)よりも広い概念として、戦略に基づく統制(マネジメント活動)と捉えています。企業に文化を根付かせること、つまり統治・ガバナンスの意味を含めて『仕組み』としています。
MDMを実現させるためには、一元管理できている状態、同じ意味をもつデータを一箇所に集約し、集中的に管理できている必要があります。仕組みとしては、組織(体制・役割・プロセス・ルール含む)、システム基盤、教育を作り、ガバナンスを効かせながらマネジメントし、成熟させていく活動が求められます。
MDMの目的は、共用性の高いマスターデータの信頼性と品質を保証し、全社で利用できるようにすることです。この背景には、データを活用して、『意思決定』の精度を高めることが挙げられます。これをデータドリブン経営またはデータ駆動型経営と呼びます。
2018年に経産省からDXレポートが公表され、多くの企業でDX推進活動がなされてきました。現在も続いていますが、二極化した活動が見受けられます。一つはデジタル・AIの活用、もう一つが社内データの活用です。MDMは両方に寄与しますが、現時点では社員のデータ利活用を促し、組織全体にデータドリブンの文化を創ることが求められています。このことから、MDMもデータ活用を前提に行われています。
本セミナーでは、なせMDMが求められているのかを3つのビジネス戦略『DX戦略、組織戦略、M&A戦略』の視点でご紹介します。また、各戦略ごとに進め方が異なることから、システム基盤・組織・教育を作る上でのポイントについても触れながら、最終的にMDMの定義の概観が理解できていることを目指します。
【アジェンダ】
エグゼクティブシニアコンサルタント
2002年にIT業界に入り、情報システムの企画・開発・保守・運用を一通り経験。
20年近くIT業界を見て分かったことは、すべての業界・業種がデータに関する課題を抱えており、それが社会問題にまで発展していることであった。
データに関する課題を解決するためには、企業内に人材を育てる必要があると考え、データマネジメントスクールを立ち上げ、方法論を開発した。研修・ワークショップ・OJTを企業向けに展開し、15,000人を超える人材を育ててきた。
現在は、人材開発の経験を活かし、データガバナンス・データマネジメントの組織づくりに従事している。
<コンサルティング支援実績>
小売、金融(銀行/保険)、サービス(インターネット/人材派遣/広告/不動産)、メーカー、製造、医薬、電気、建設、官公庁、教育、情報通信など30以上のプロジェクトを支援
<著書>
DXを成功に導くデータマネジメント データ資産価値向上と問題解決のための実務プロセス75
https://amzn.asia/d/22OfSFx
DXを成功に導くマスターデータマネジメント データ資産を管理する実践的な知識とプロセス43
https://amzn.asia/d/d8GW0nP
<保有資格>
変化するビジネスのさまざまな情報を正確に一元的に管理し、鮮度や品質、信頼性を確保しながら維持、拡張/活用する仕組みづくり。それを支えるのがMDMプラットフォームです。Stibo Systems MDMならではの先進的かつ実践的なマスタデータ管理のリアリティを機能説明も交えながら紹介します。
マルチドメインMDM(マスターデータ管理)ソリューションのグローバルリーダーです。Stibo Systemsのソリューションは各業界のトップ企業に広く利用されています。商品、顧客、サプライヤー、店舗などのデータを管理・強化・統合するビジネスハブで、貴社の持つデータを競争力を生み出す資産へと進化させます。
https://www.stibosystems.com/ja/
※都合により、当日の発表内容および講師を変更させていただく場合がございます。ご了承ください。
MDMシステム開発の責任者とエンジニア
DX推進部門のデータマネジメント推進リーダー
経営企画室、営業戦略室、マーケティング戦略室の部門長
全社システム再構築のIT部門長とプロジェクトリーダー
事業部門や業務部門の責任者
データマネジメント部門の責任者
開催日 |
2025年2月6日(木) |
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時間 |
16:00~17:00 |
費用 |
無料 |
開催形式 |
ZOOMによるウェブセミナー形式 |
2024年1月に翔泳社から発売された書籍「DXを成功に導くマスターデータマネジメント」の著者で、数多くのマスターデータマネジメント支援実績を持つとともに、昨年デジタル庁が主催した「データ活用推進者のためのデータマネジメント」の講師も務めたエグゼクティブシニアコンサルタントの伊藤が講師を担当。自社やお客様に合ったマスターデータマネジメントを自ら考えられるように導きます。
2021年11月まで開催されていた「DX時代の重点課題!!MDM(マスタデータ管理)を早急に実現せよ マスター統合/コード統一/MDMセミナー~統合マスタ基盤のアジャイル開発~」より、
2021年10月22日開催分の弊社講演部分を全3回に分けて抜粋し、マスタデータ管理実現を成功に導くための最短ルートをご紹介しています!
講演資料をダウンロードいただけます。
第1回 『DX時代の重点課題!!第1回 DX実現のカギ、マスタデータ管理とは!? 』
プロジェクトを成功させるためにご理解いただきたい基本的な考え方をご説明します。
(00:04)セミナー概要説明
(01:15)データ総研のご紹介
(01:52)講師のご紹介
(02:32)MDMを取り巻く背景
(02:48)なぜDXの推進上、MDMに注目が集まるのか?
(07:00)MDMはDX実現のカギ
(09:35)マスタデータとは何か?
第2回 『DX時代の重点課題!!第2回 マスタデータ管理システムの基本機能とは!?』
マスタデータ管理システムについて詳しくご説明します。
(00:04)MDMシステムに求められる基本機能
(02:13)マスタデータ整備方式
(04:40)マスタデータ整備の問題
第3回 『DX時代の重点課題!!最終回 マスタデータ管理実現の壁とは!?』
マスタデータ管理システム実現に向けた課題についてご説明します。
(00:04)MDM実現の壁
(00:47)1.目的設定の問題
(03:21)2.範囲/粒度の問題
(05:59)3.検討体制の問題
(07:16)4.進め方の問題
(08:56)データ総研のMDMサービス紹介
(09:16)データ総研のデータプレパレーションツール紹介
講演資料をダウンロードいただけます。