DRIブログ

デジタル化時代のIT人材の育成・確保

組織/人材育成
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今回はDX人材の育成・確保について考えてみたいと思います。

DX研究会の議論の中では、「ユーザ企業の業務にある程度精通したITエンジニアの確保が非常に重要」「新たなデジタル技術活用におけるマインドセットは、一人ひとりが取り組んでも浸透しない」 「経営戦略を実現するために必要なデータとその活用、それに適したITシステムの全体設計(アーキテクチャ)を描ける体制・人材を確保できているか(社外との連携を含む)」というような指摘があったようです。

以前、筆者はあるプロジェクト(CRM導入や基幹系システム見直しに合わせて、データHUBを構築しました)に参画しておりましたが、そこでは色々考えさせられることが起こりました。

  • ユーザ企業/情報システム部要員の離脱(体調不良)
  • 担当ベンダー(コンサルタント・SIer技術者)の交代
  • プロジェクト体制やスケジュールの見直し …etc.

事象としては別々なのですが、原因としては「ステークホルダー間のコミュニケーション不足」に帰着すると考えています。何を作っているのかわからない、相手が何をどこまで理解しているのか、或いは何を説明しているのか、何をしたいのかわからない…「空中戦」という言葉がありますが、『あぁ、それはこういう状態を指しているんだなぁ』と日々感じていました。

プロジェクト全体においてそのような状況を食い止めることができないのは、ひとえに筆者の力不足としか言いようがないのですが、私がコミュニケーションする際に心掛けているのは「図解」です。誰かが口頭だけで説明を済ませようとすると、「図で描いてもらってもよろしいですか?」と口を挟むようにしています。

そんなやり取りを繰り返してもコミュニケーションの質が高まらない場合には、いよいよ「概念データモデル」の出番です。システム間連携を実現する上で、何より必要なのはデータ視点のコミュニケーションになります。

 

システムA設計担当者:『請求業務に影響するので、この部分のデータ構造に手を加えられない

システムB設計担当者:『パッケージなので、こちらのデータ構造は変えられない』

→ 『なるほど、それは大変ですね。お察し致します。とは言え、インタフェースを構築しなければいけませんので、双方のシステムがどんな構造/バリエーションのデータを持ち、どのようなタイミングで登録/更新されているのか、ご説明頂けませんか?』 (といいながら、概念データモデルを描き出す。)

といったようなやり取りを、様々な局面で繰り返しながら、PJに関わり続けていました。

DXを推進する上で、ユーザ企業が自分たちの事業で競争優位性を確保するためのシステムは、できる限り自分達で作れるようにならなければいけないと思います。とは言え、受注に至る前のお客様とのやり取りを管理し、指定された場所に商品を届けその対価を戴く…顧客関係管理や物流/商流を司る基幹業務については(同じ業種/業態であれば)企業間でそれ程の違いは無いので、標準的なサービス/システムを使うことが殆どでしょう。

DXを推進するためのシステムを構築する、標準的なサービス/システムを導入する、それらを連携させる…

いずれにしても、どんな構造/バリエーションのデータがあり、それをどのようなタイミングで登録/更新するのかを理解した上で、ステークホルダー(ユーザー、設計/開発者)へ説明することは必要不可欠です。そのようなスキルを身につけるための道具としての概念データモデルの必要性/重要性が世間に浸透し、企業情報システムに携わる人達の共通言語となることを願いつつ、弊社のコンサルタントは日々活動しています。

数回に分けて、DX推進に向けた対策を考えてみましたが、弊社ではまずその第一歩として「データHUB」を導入し、徐々に企業全体のデータ品質を上げていくことをお勧めしています。以下のバナーから無料セミナー申込ページに進むことが可能ですので、ぜひお申し込みください!
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