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データマネジメントとは何か

2012/08/28 10:00:00 / by DRIコンサルタント

データマネジメントとは、文字通りデータを管理することです。もう少し細かく言えば、データを登録・更新・活用する業務を指しますが、こういった業務を遂行するために必要な、データを蓄積しておく仕組みの構築や維持、データ構造の可視化やデータの意味管理、責任体制の確立などもデータマネジメントに含まれます。

ちなみにDAMA-DMBOKでは、次のように定義しています。
「データと情報資産の価値を獲得し、統制し、保護し、提供し、向上させるためのポリシー、実践、プロジェクトについて計画を立てて実行すること。」

次に、データマネジメントを「対象」と「活動」の2点から深堀してみます。データマネジメントの「対象」はデータですが、これはいくつかに分類できます。

  1. アプリケーションデータ
    1. 構造化データ
      1. リソースデータ
      2. イベントデータ
      3. 集計系データ
    2. 非構造化データ
  2. メタデータ

データは、一般の業務で使うデータ(アプリケーションデータ)と、データの意味や桁・型などを表すデータ(メタデータ)に区別できます。さらに、アプリケーションデータは、構造化データと非構造化データに区別できます。
構造化データはリレーショナルテーブルのカラムに相当するような構造を持っているデータです。
非構造化データは、一般の書類に記述されている文章・ブログなどのテキスト・音声・画像・動画・機械やセンサーが作り出すデータなどを指します。最近世間で話題になっているビッグデータの多くは、非構造化データに含まれます。
また、構造化データは、リソース・イベント・集計系に区別できます。

一方で、データマネジメントの活動には、次のものがあげられます。

  1. 戦略策定・計画(データアーキテクチャ)
  2. データの設計
  3. データを蓄積する仕組みの構築・維持
  4. データの利用(データ品質の向上、セキュリティ管理も含む)

これらの活動は、構造化データ、非構造化データ、メタデータなどそれぞれに対応して存在します。また、メタ活動というべきかと思いますが、データマネジメントの活動を正しく進めるためにガバナンス活動も必要となります。ガバナンス活動とは、データマネジメントに関わる立法・行政・司法の活動を意味します。すなわち、守るべきルールを決め、ルールに従って活動し、必要に応じてルール違反を取り締まります。

余談ですが、DAMA-DMBOKには10のデータ管理機能が紹介されていますが、「対象」と
「活動」が混じっているので、注意が必要です。

  1. データガバナンス(活動:データマネジメントを統制するための活動)
  2. データアーキテクチャ管理(活動:戦略策定・計画)
  3. データ開発(活動:データを蓄積する仕組みの構築)
  4. データオペレーション管理(活動:データを蓄積する仕組みの維持)
  5. データセキュリティ管理(活動:データの利用)
  6. リファレンスデータとマスタデータ管理(対象:リソースデータ)
  7. DWHとBI(対象:集計系データ)
  8. ドキュメントとコンテンツ管理(対象:非構造化データ)
  9. メタデータ管理(対象:メタデータ)
  10. データクオリティ管理(活動:データ品質の向上)
観点が直行していないので、「マスタデータのクオリティ管理は6と10のどちらに記述されているのだろう?」となり、少々困ります。

「データマネジメントがわからない」という声の中には、データマネジメントの「対象」や「活動」ではなく、「意義」を指している場合があります。 費用と時間をかけてデータマネジメントに取り組んで、どのような良いことがあるの?と聞きたいのです。
この点については、今後数回にわけてご説明するつもりです。

 

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Topics: データマネジメント